11/18/2025 | Press release | Distributed by Public on 11/17/2025 19:21
株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、フィリピン気象局(PAGASA: Philippine Atmospheric, Geophysical and Astronomical Services Administration)と、気象分野における相互協力に関する協定(Collaboration Agreement)を締結しました。
当社は、2015年にPAGASAとの間で協定を締結して以来、協力関係を維持しており、今回の協定締結によりこの関係をさらに強化します。フィリピンは島嶼国(とうしょこく)であり、「台風の台所(Typhoon Nursery)」とも呼ばれるエリアに位置しています。台風や豪雨が洪水・土砂災害などの深刻な被害をもたらしており、被害を軽減するための抜本的な防災・減災対策が強く求められています。
今回の相互協力では、当社が長年にわたり培ってきた高精度・高解像度の気象予測技術を活用し、台風や豪雨に関するAI予測情報を提供するほか、Googleの洪水予測モデルやサイクロン予測モデルも活用します。
当社は今後も世界の気象機関との協力を深め、最先端の予測技術を社会に導入していくことで、自然災害からの安全確保と持続可能な社会の実現に推進してまいります。
2025年11月4日
1. 台風・豪雨・洪水予報に関するAI気象コンテンツの提供
2. 気象精度向上に向けた技術共有、人材育成、災害リスク軽減における運営支援の協議および実施
「台風の台所」であるフィリピンでは、毎年のように台風が上陸し、その勢力や進路によっては広範囲で甚大な被害が発生します。このような自然災害リスクに対し、本協力では、当社が長年培ってきた高精度かつ高解像度な気象予測インフラを活用した台風・豪雨におけるAI予測情報を提供します。また、近年目覚ましい発展を遂げるAI技術を活用した高精度な気象予測モデルの一つとして、GoogleのAI 気象モデルも活用します。これにより、フィリピンにおける極端気象への適応が促進され、社会のレジリエンスが向上し、人命や財産を守ることに貢献してまいります。
「WNI と PAGASAのパートナーシップが着実に進展していることを大変嬉しく思います。今後も、我々のモデルがフィリピンの気象予測に対し、貢献できることを願っています。」
(Raia Hadsell, VP Research, Google DeepMind)
「Google が開発した気象予測AIモデルがフィリピン国内で活用されることになり、大変嬉しく思います。私たちは、AIモデルの力と、政府機関およびWNIのような専門機関との連携こそが、気候変動に対するレジリエンスの構築、災害対策の強化、そして地域社会の安全性向上を実現すると確信しています。」
(Yossi Matias, Vice President & GM, Google Research)
当社は、フィリピンに先行し、同じく台風・豪雨による甚大な被害について課題を持つベトナム気象水文局(VNMHA)と気象分野でのMOUを締結しており、防災・減災についての取り組みを推進しています。
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