03/31/2026 | Press release | Distributed by Public on 03/30/2026 20:36
野村ホールディングス株式会社(代表執行役社長 グループCEO:奥田健太郎、以下「当社」)は、国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 教授 和泉潔研究室(以下「和泉研究室」)との共同研究の成果をもとに、株式ファンダメンタルズ分析に特化したAIエージェントを開発しました。当社は、生成AI等の最先端技術を活用した株式分析・資産運用の高度化を目指して2024年3月より和泉研究室と共同研究をすすめてきました。このたび、その成果をもとに、生成AIおよび金融実務のノウハウを融合し、本AIエージェントを開発しました。
本AIエージェントは、決算説明資料等のテキストを独自の生成AIフレームワークにより分析するとともに、当社の運用プロフェッショナルが蓄積したノウハウと経験を組み込み、金融の実務知見を反映しています。これにより、株式分析および銘柄選定の高度化が図られ、運用パフォーマンスの向上が期待されます。
ファンドマネージャーやアナリストが株式の銘柄分析を行う際は、財務指標など定量データに加え、決算説明会でのプレゼン資料や議事録、プレスリリース、開示書類、市場予想などの膨大なテキスト情報の読み解きが必要です。今回開発したAIエージェントは、膨大なテキストを高速に処理・要約できるため、情報収集力と対応速度が飛躍的に向上し、AIによる定性評価(業績予想ギャップ、事業成長見通し、株主還元見通しなどをスコア化)に定量データを補完することで、異なる観点からの銘柄選別が可能になりました。これにより、ポートフォリオのアルファ創出につながり、バックテストでもその有効性が確認されました。
現在、当社内での試験導入の準備を進めており、今後は社員の運用調査業務等の付加価値向上に寄与するソリューションとして提供することを目指します。
また、共同研究成果の一部は、人工知能分野で最も権威ある学会の一つであるInternational Joint Conference on Artificial Intelligence(IJCAI)および国際的に高く評価される学術誌Intelligent Systems with Applications(ISWA)に採択されました。
当社は今後も、生成AI等の最先端技術を活用した今までにない分析手法や金融サービスの研究開発を継続し、新たな価値創出を推進します。