03/06/2026 | Press release | Distributed by Public on 03/06/2026 03:01
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、3月12日(木)から15日(日)にかけてアフリカのケニアで開催される、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)を加えた、合計5台のGR YARIS Rally1で参戦。2026年シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントで、開幕3連勝を目指します。
凍てつくフレンチアルプスの舗装路を舞台に開催された、開幕戦のラリー・モンテカルロではソルベルグが優勝、エバンスが総合2位、オジエが総合3位。続く第2戦、シーズン唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデンではエバンスが優勝、勝田が2位、パヤリが3位と、TGR-WRTは、WRCでは1984年以来となる開幕2戦での表彰台独占を達成しました。そして迎える第3戦は、今シーズン初となるグラベルイベント「サファリ・ラリー・ケニア」です。
1953年に初めて開催されたこのラリーは、長い歴史と人気を誇るクラシックイベントであり、約20年のブランクを経て2021年WRCのカレンダーに復帰しました。非常に過酷な路面、環境下で行われるこのラリーで、TGR-WRTは2021年から2025年にかけて5年連続で優勝。トヨタとしての通算勝利記録は13回となります。
昨年初めてサファリ・ラリーを制したエバンスは、前戦ラリー・スウェーデンでの勝利により、ドライバー選手権で首位に。シリーズリーダーとして今大会に臨みます。そのエバンスを13ポイント差で追うドライバー選手権2位のソルベルグは、今回初めてGR YARIS Rally1でアフリカの道に挑みます。そして、今シーズンも限られたラウンドへのパートタイム出場を表明しているオジエがチームに復帰。TGR-WRTのドライバーとして過去2回サファリ・ラリーを制しているオジエは、2023年以来の同大会出場となります。以上の3選手が、今回のサファリ・ラリーでマニュファクチャラーズポイントの獲得を担うことになります。
前戦ラリー・スウェーデンで総合2位に入り、ドライバー選手権3位につけている勝田は、サファリ・ラリーで過去3回表彰台を獲得しており、今年も有力な優勝候補の一人として期待されています。また、前戦ラリー・スウェーデンでキャリア2回目の表彰台フィニッシュを飾ったパヤリは、初出場だった昨年のサファリ・ラリーで総合4位に入るなど、アフリカの道でも速さを示しました。
サファリ・ラリーは自然豊かなケニアの草原地帯の道が戦いの主舞台となり、ステージは全体的に平坦で、ハイスピードなセクションが多くを占めます。しかし、岩や石が転がる攻撃性の高い路面、「フェシュフェシュ」と呼ばれる粉末状の砂に覆われたソフトな路面、大きな段差がある非常にラフな路面など、非常に難易度の高いステージも少なくありません。そして、強い雨が降ると路面は一気にぬかるんで泥の海となり、非常に滑りやすくなります。また、深い水たまりや砂の多いセクションではエンジンが水や砂を吸い込みやすくなるため、サファリ・ラリーでは「シュノーケル」と呼ばれる筒状の吸気バイパス装置を、車外に装着することが許されています。
今年のサファリ・ラリーは、前年よりもコンパクトなパッケージとなり、首都ナイロビでのセレモニアルスタートおよび、ナイロビ郊外のカサラニで行われてきたオープニングステージは姿を消しました。サービスパークは引き続き、ナイロビの北東約100kmに位置するナイバシャ湖の近くに置かれ、競技は12日の木曜日からスタート。木曜日はまず午前中にサービスパークの近くでシェイクダウンが行われ、午後4時過ぎからデイ1としてSS1「キャンプ・モラン1」、SS2「ムザビブ1」という2本合計33.21kmのステージが行われます。競技2日目となる13日金曜日のデイ2は、一日を通してステージが設定されるフルデイの初日。前日のSS1の再走となるSS3「キャンプ・モラン2」に続き、ナイバシャ湖周辺で「ロルディア」「ケンゲン・ジオサーマル」「ケドング」という定番のステージを、ミッドデイサービスを挟んで、午前と午後に各2回走行します。そのうち全長25.04kmのロルディアは、今大会最長のステージとなります。さらに、一日の最後にはSS2の再走となるSS10「ムザビブ2」を走行。8本のステージの合計距離は137.19kmと、4日間で最長の一日となります。競技3日目となる14日土曜日のデイ3は、風光明媚なエレメンタイタ湖の周辺で「ソイサンブ」「エレメンタイタ」「スリーピング・ウォリアー」という、やはり定番の3ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は122.72kmとなります。競技最終日となる15日、日曜日のデイ4は、ナイバシャ湖の南側エリアで「オセレンゴニ」と「ヘルズゲート」という名物ステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。4本のステージの合計距離は57.40km、最終ステージとなるヘルズゲートの2本目、SS20はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。ステージは全20本で、合計距離は昨年大会よりも約33km短い350.52km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1217.64kmが予定されています。
なお、サポート選手権であるWRC2には、3台のGR Yaris Rally2がエントリー。ガス・グリーンスミス(イギリス)、ディエゴ・ドミンゲス(パラグアイ)、アンドレア・ラファルヤ(パラグアイ)の3選手がステアリングを握ります。GR Yaris Rally2でのWRC出場は今回が初となるガス・グリーンスミスは昨年、一昨年と2年連続でサファリ・ラリーのWRC2クラスを制しており、今回も好結果が期待されています。TGR WRCチャレンジプログラムのドライバーである山本雄紀は、ラリー・スウェーデン前のテスト中に起きたアクシデントの影響により、完全な回復に専念するため今回のイベントを欠場します。
ユハ・カンクネン (チーム代表代行)
ケニアに戻るのはいつも楽しみです。ケニアでは素晴らしいのドライビングの思い出があり、ラリーの走行距離は以前ほど長くありませんが、地形という点では依然としてもっとも過酷です。トヨタは常に非常に強いクルマを作りあげ、このような過酷なイベントへの準備に力を注いできましたが、私の時代のように数週間前からアフリカでテストを行うことが不可能になった点は、現在と異なります。我々は今シーズン、開幕から素晴らしい結果を残すことができており、5組のクルー全員が少なくとも1回は表彰台に立っています。これは我々が非常に強力なチームであることを示しています。もちろん、ケニアでも同じような結果を残したいと思っていますが、最大の目標は再び優勝し、可能な限り多くのポイントを獲得することです。